[News Release]株式会社Insight Science、UniCopi Article(SEO記事作成機能)に「Google Gemini Pro」を接続完了
株式会社Insight Science(東京都中央区、代表取締役社長:村上和也)は、自社が提供するAIライティングツール「UniCopi」(ユニコピ)のArticle(SEO記事作成)機能に、「Google Gemini Pro」を接続完了したことを発表いたします。これにより、GPT-4(GPT-4oを含む)/GPT-3.5、Claude v2.1/Claude v3、Gemini Pro v1.0の主要LLMを自由に使い分けていただけるようになりました。
【背景】
当社は、最先端のLLM(大規模言語モデル)を迅速に調査し、導入することで、ユーザーに最大の便益を提供する方法を常に模索しております。
2024年5月14日に、Geminiの利用規約が改定され、有料サービスにおいては、データが学習等に利用されないことが明記されました。
参照先:https://ai.google.dev/gemini-api/terms?hl=ja
これを受け、Gemini Pro v1.0に接続を完了させ、マルチLLMの環境を整備いたしました。
Llama3の搭載も同時に検討していましたが、テスト時点でアウトプットが安定しないため、今回は搭載を見送りといたしました。
【Geminiへの期待】
Geminiの特徴としては以下のものが挙げられます。
- ・100万トークンへの対応(Gemini Pro v1.5以降)
- ・マルチモーダル対応、特にOCR性能が優れている
- ・動画のインプットにも対応可能
- ・最新の情報を持っている(これにより、ファクトチェック用途などでの活躍が期待される)
- ・高速かつ安価に稼働
【マルチLLMへの期待】
LLMはバージョンアップを頻繁に繰り返しております。言語に依存して改善が見られたり、全体的に理解力が向上したり、レスポンスのスピードが上がることがあります。
当社のユーザー様はさまざまな業界において記事制作を行っています。
特定の業界において、特定のLLMのクオリティが高いことが示される可能性があります。特に、日本語、オーストラリア英語、アメリカ英語に対応しており、ペルソナ設定においてさらにローカルな言語対応(スラングや方言)が求められる可能性もあります。
そのため、1つのツール上でさまざまなLLMを試せる環境があることで、お客様はさまざまなチャットツールと契約する必要がなく、いつでも試していただくことが可能になります。
また、画像認識能力(文字読み取りの精度などを含む)は、それぞれのLLMで言語によって大きく差が出ることが考えられます。当社はマルチLLMの環境を構築することで、これらの中で最良のLLMを選択し、業務に活用していただくことが可能になります。また、今後の活用方法の1つとして、複数のLLMでの意見を集め、より信頼できる情報、よりクオリティの高い情報を採用することも可能になると考えております(当社ではこの手法を「LLMアンサンブル」と呼称しております)。
ただし、ユーザーによっては使用方法に迷うこともあります。そのため、「おまかせモード」を搭載し、当社が確認する範囲で最も安定的なアウトプットを出せるLLMをタスクごとに規定しており、ユーザーが迷うことなくご使用いただけます。
今後も、当社ではユーザーの利便性と、インターネットにおける良質なコンテンツの拡充に向け、様々な開発に取り組んで参ります。
2024年5月15日
株式会社Insight Science
代表取締役社長 村上 和也